渋谷クロスFMでラジオ番組『カエル先生・高橋ひろかつのradioclub.style』過去の放送はこちら↓

ufufu.tvでウフフな健康情報コラム始めました!

3分診療でも失敗しないために。この本は・・・

「具合が悪いけどどうしよう」「病院では嫌な思いをするだけ」「長時間待って薬だけ」という不安に効きます。 この症状はこの病気かもというナゾを解き明かし、受診のコツで「受け身受診」から「前向き受診」に変えます!(byカエル先生)

 千葉大学医学部&松下政経塾出身の異色のドクター 高橋宏和(たかはしひろかつ)さんは、医療に対する信頼を高めたいと思っていました。 テレビのワイドショーでは「こうすれば健康になる」といった宣伝があふれ、「医者に殺されるな」といった不信を煽るような書籍が発刊される中、「信頼の絆を深めたい」と立ち上がりました。

 「病気を治す」のは、患者本人と医師や医療プロフェッショナルとの協力関係のなせるわざ。疑心暗鬼に陥っていたら、治る病気も治らなくなってしまいます。実際、ほとんどのドクターは、睡眠時間を削っても、献身的な治療にあたっています。しかし、マスコミでは、そういう「グッドニュース」は報道されず、医療ミスや不祥事など「バッドニュース」ばかりが報じられています。

 高橋さんは「患者さんの側の、医療リテラシーを高めることが鍵」と考え、病院勤務の合間を縫って「3分診療時代の 長生きできる受診のコツ45」(世界文化社)を執筆されました。この本は、患者力・受診力を高めるヒントが満載。患者やその家族にとって、必携のバイブルになっています。

 医師の思考回路を知った上で「いつ、どんな症状があらわれたのか」、まず一言で伝えよう、というのが入口。医師が問診で一番、意識するのは、救命措置を要するような、重篤な病気の可能性を排除すること。そのためには、クモ膜下出血や心筋梗塞などの症状について、基本的な知識を持っておくことが不可欠です。また、糖尿病や高血圧などの慢性疾患については、どんなクスリを飲んでいるか、や、以前との体調の変化について、要領よく伝えることが大切。

 「受診のコツ45」について、高橋さんは「初めての本だったので、患者さんの目線で書くのが大変でした。でも、今、書き上げてみると、書いてみて良かったという気持ちでいっぱいです。この本が、一つのきっかけになって、医療に対する信頼が、一歩でも二歩でも改善されることを願っています」と語っています。

 私も、この本が、一人でも多くの読者の手元に届くといいな、と思いました。

 

                                          【インタビュー by 峰まさみ】